サウナなんかいらねぇー東京都台東区千束「富久の湯」
はじめに
サウナなしのシンプル町銭湯
空前のサウナブームが巻き起こっている現在、銭湯にはもれなくサウナ設備がついていると思っている人も多いかもしれません。ですが、意外にそんなことはなく、サウナのない銭湯はいくつもあり、そのどれもが魅力的です。今回は、東京都台東区千足(広い意味では日本屈指の「お風呂屋さん」が軒を連ねるエリアでもあります)の「富久の湯(ふくのゆ)」を紹介いたします。
富久のゆ湯の基本情報
富久の湯
東京都台東区千束2−34−6 日比谷線『入谷駅』より徒歩7分
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駐車場 :無料駐車場なし/近くにパーキングあり
サウナ :なし
水風呂 :なし
露天風呂 :なし
浴室 :浴槽3つ
カラン数 :25人分くらい
天井 :高め
ドライヤー :無料
備え付け品 :リンスインシャンプー、ボディソープ、ハンドタオル無料
料金 :入浴料480円(小学生180円)
営業時間 :平日15:45~23:30、土05:00~10:00、15:45~23:30、日・祝15:45~22:30
定休日 :不定休
公式サイト :https://fukunoyu1010.com/
※全て筆者調べ/2022.1月現在
推しポイント
サウナなんかいらない
僕はおそらくサウナのヘビーユーザーの部類に入りますが、サウナを目的として銭湯に行っているわけではありません。高い天井を眺めながらでかい浴槽で熱い湯船に浸かって足を伸ばせればそれでいいと思っているし、そのひと時を超える楽しみはなかなかありません。また、その多幸感は、サウナと水風呂で得られるものとは質が違います。それはどこの銭湯でも味わえそうで、実は意外に味わえない。
富久の湯は、入口の外観からわかるように、とても綺麗な銭湯。内装の写真はないけど、きちんと掃除されていて清潔感がありました。というか、利用者に不快感を感じさせないような心配りを感じました。歴史のある銭湯だと、なんか脱衣所の床の汚れが目についたり、ガムテープの補修跡が生々しかったりして、足を伸ばす前にいろんなところが気になってしまいます。富久の湯はそんなことはなく(歴史があるかどうかは知らないけど)、受付のお兄さんの感じから浴槽に入るまで、「高い天井を眺めながらでかい浴槽で熱い湯船に浸かって足を伸ばす」ためのセッティングが完璧でした。
多分店主が銭湯好きで、「公衆浴場として最低限の役割を果たす」だけではなく、「利用者にいい気持ちで帰ってもらいたい」という思いがあるのでは…その気持ちの差って大事だよな、色々発想とか変わってくるもんな…と熱い風呂に浸かりながら考えていました。
鉱石風呂「バドガシュタイン鉱石風呂」
「ぬりぃ風呂なんか入ってられるか」と日々考えている江戸っ子気取りの僕にとって、富久の湯の熱いお風呂は素敵でした。浴槽は3つあり、ブクブクしてたりしてなかったり、深かったり浅かったりの違いがあり、どれも43~45度くらい。100度のサウナには10分くらい入っていられるのに、45度の風呂に5分と浸かっていられないのはなんでなんでしょうね。
さて、富久の湯はバドガシュタイン鉱石風呂ということらしいです。モンスターハンターに出てきそうな鉱石の名前ですね。湯船に浸かりながら貼ってある鉱石の説明を読んだのですが、上がった瞬間に全て忘れてしまいましたので、公式サイトからそのまま引用すると「バドガシュタイン鉱石は、オーストリア最大のラドン治療で有名な温泉保養地の天然鉱石」とのこと。効果はわかりませんが、なんとなくあの日以来体温が高くなった気がします。こういう謎の鉱石風呂シリーズをいつかまとめたいと思っています。
地域密着型イベント多数
週末には色々銭湯施設を使ったイベント開催しているとのこと。確かに、銭湯は広いんだから、普段閉まっている時間を使って何かやればいいのにと思ってました。イベント詳細は富久の湯の公式サイトやTwitterアカウントをご参照いただきたいですが、箇条書きにするとこんな感じ。
・銭湯ラン
・銭湯ヨガ
・駄菓子屋
マラソンやヨガなど、地域の健康増進に貢献するのはマジでいいことだと思います。ご興味ある方は是非。
まだまだある富久の湯のいいところ
観光名所いろいろ
近くにいろいろ観光できる場所がある。例えば、富久の湯から50mくらいに、酉の市で有名な「鷲神社」。そこから10分歩けば浅草で、例えば浅草寺などもある。また、日本有数の「大人のお風呂屋さん街」も富久の湯の目と鼻の先。18歳未満はいっちゃダメよ。
終わりに
シャンプー&リンス、ボディソープは備え付けで、フェイズタオルも無料なので、本当に手ぶらでふらっと入れます。ドライヤーも無料なので、小銭がなくても大丈夫。脱衣所に給水機はありませんが、サウナないしいらないかな。120円でラムネが買えるのもツボを押さえてる。ポスターのフォントが激しく今どきで読みづらいので、お品書きがわからない人は人の良さそうな受付のお兄ちゃんに聞きましょう。
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